私の義足一覧

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第1号:インテリジェント義足(膝のパーツにマイコンを搭載 1997年製作)

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1. 全体

部位 型番 パーツ名 メーカー 解説
ソケット 四辺形ソケット (2重ソケット)  
膝部 インテリジェント膝継手 単軸 ナブテスコ(株)
足部 マルチアキシアルフット (1M1 Multiaxial Foot ) オットーボック社
ターンテーブル    
外装    


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テレビ番組で知ったのがインテリジェント膝継手という膝のパーツを使ったこの義足。

テレビCMを使った戦略にまんまと乗って飛びつきましたが、改善して欲しい点はあるものの、私としては満足しており、かつどんどん普及しているのではないかと思います。

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1. ソケット:四辺形ソケット (2重ソケット)


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ポピュラーな四辺形ソケットの内側に、軟質プラスティックを使用した2重構造のソケット。
装具士さんは「2重ソケット」と呼んでいるが、正式な名称は別にありそう。

仮義足では1重の四辺形を使っていたが、皮膚への負担が少しでも少なそうなこれを選択。

多少は、あたりの柔らかさを感じるもののそれほど1重と変わらない感じ。

専門書にも出ていたけれど、どんなに高級な膝や足部のパーツを付けても、ソケットが合わなければ何にもなりません。

新聞記事に「何キロ歩いても苦になりません」と言っている大腿義足利用者のコメントがありましたが、うらやましい限りです。

何回か修正を繰り返してもらいましたが、痛くて500mも歩きたくない状態です。ぴったりくるソケットを簡単に製作できる技術を待ち望んでいます(恥骨の部分があたり、キズが出来ます)。


追記(約10年後に追記)
この最初の本義足のソケットを10年間使うことになろうとは。
約10年の間、これに代わるソケットを何度も作ったのに、どれも痛くて使用不可。そうこうしているうちに、5年後ぐらいから体がソケットに合ってくるという何とも悔しい展開。キズが出来やすいのが恥骨部分と絞られて、そこにバンドエイドを毎日貼れば良いということに数年かかって気づいたこともポイント。調子よければディズニーランドも杖無しで歩けるようになってしまった。

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2. インテリジェント膝継手 単軸


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ドイツ製、アメリカ製が普及する中、これはメイドインジャパン。ナブテスコ (旧ナブコ)という会社の製品。

特徴を簡単に書くと、家の中でゆっくり歩く時、外で急いで歩く時、それぞれの状況に合わせて、膝のマイコンが自動的に膝の動きを調整してくれます。
膝の中に空気圧シリンダーがあるので空圧式に分類。
空圧式にしても、油圧式にしても、自動制御でないからといって、実用上、そんなに困る訳ではありません。
ただ、自動制御じゃない、固定式だと、早歩きモードに設定すると、家の中でつま先が引っかかって歩きにくくなったり、逆に、ゆっくり歩き重視だと、当然早歩きができないという訳。
歩く速度に応じて、膝から下の動きを調整してくれるので、歩き方もきれいに見えると思っています。

膝折れ防止機能もついていて、初心者でも使えます。

1997年当時は、担当の装具士さんもあまりご存じなく、私のために他の装具士さんを集めての講習会を開催頂き、ようやく手にいれることができました。 つまり皆さんのご担当の装具士さんがその講習会を受けてないと購入することはできません。製作方法もさることながら、マイコンへのデータの入力方法も学ぶ必要があります。専用の入力用の機械が必要ですが、作業は、そんなに難しくありません。自分でも出来ます。

長所 :使い勝手は簡単。癖が無く、すぐに慣れました。
    日本製だから修理の対応も早い。

短所 :年1回の専用電池の交換が必要。→その後寿命が2年に
    早く歩く必要のない高齢の方や主婦の方には、
    この電池交換が面倒かも。
    濡れたらアウトなので、農業、漁業の方には不向きかも。

要望:膝を伸ばしたまま固定できる機能が欲しい。腹筋する時とかに。

営業妨害にならないようにこの辺で・・・。膝の技術の進歩はすばらしいと言うところ。途中修理は発生しているものの、6年ぐらい使っています。(結局、15年使用)

興味のある方は、【用語集】のインテリジェント膝継手をご覧ください。また、ナブテスコ(株)福祉事業推進部プロモーションサイトには、最新情報も載っていてオススメです。

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3. 足部:マルチアキシアルフット (1M1 Multiaxial Foot )


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最初に使われていた足部の名称不明。恐らく従来式のサッチ足。
1年半で足首あたりでポキッと折れたので交換。(車の近くだったので助かった)
 
オットーボック社
のマルチアキシアルフット (1M1 Multiaxial Foot)に交換。あまりこれといった特徴が無い。

★各会社のホームページに当該パーツの写真が無くなってしまい、内部の様子の画像がありません! すみません。

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4. ターンテーブル


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これが無いと私は生活できません。

日本人はどうしても玄関で靴を脱いだりするので、身体の硬い私はこれがないとだめ。いや、普通だめだと思う。
また、身体の硬さに関係無く、これが無いと車の運転も大変。これ無しで生活している人がいるそうですが、私には信じられない

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5. 外装 フォームカバー


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人間の足らしくみせるためのスポンジカバー。これを付けて完成。

3日目に膝のあたりが破れ、ズボンがはさまって、うっとうしいので、膝から上を切って使っています。足首が人の足らしく見えるだけで、”カモフラージュ”が可能。

風が吹くと足がただの”棒”に見えるとみんなギョッとするし、それをショーウィンドーなんかに写っているのを自分で見ても、コリャ目立つと思うため、膝下だけは使っています。

しかし、その”隠す”ということがなんとも情けない。欧米の人は使わないそうです。日本人はじろじろ見ますからね。国民性の違いということで、ここは妥協。

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6. 注意


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膝で指挟む!
これは痛い。こんなについてない人もなかなかいないと思うが・・・。
使い始めて七年目にして起きたこと。
着替え中、写真のように小指をはさんでしまい、つめが割れ、大流血.
フォームカバーを付けていればこんな事にはならないのでしょうが、3日でフォームカバーは破れてしまったので膝下しか使ってないようなユーザーだっているのである。
反対の手で写真を取った。

専用の膝周りのカバーの開発して!!!

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