私の義足一覧

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第5号 2011年完成 

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1. 全体

部位 パーツ名 メーカー 解説
ソケット MASソケットにアイスロスX5(トランスファモデル)
さらに装飾を施す
 
膝部 ハイブリッドニー ナブテスコ(株)
足部 トライアス オットーボック社
ターンテーブル 従来型  ナブテスコ(株)
外装 通常使われるスポンジではなく、やや硬めの材質で膝までの外装を作成
さらにストッキング
 


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今回は「慎重に」がコンセプト。

・体力的に無理が利かない年齢になった
・転倒はできるだけ避けたい
・長年使ったインテリ単軸膝もいよいよ壊れ掛けている

そんなこんなで冒険は避けようと思って製作に臨みました。

使ったパーツは、結果的に?、ダッピーさんN0.5義足とほぼ同じ仕様なんですよね。

左の写真が完成の状態。膝までのカバーに、ストッキングを装着しています。これなら七分丈パンツを履いても目立たない。
今回は外観にも完成度を求めてみました。

総重量約3.6kg。

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1. ソケット:MAS + アイスロス(内部にシリコンライナーを履く)


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持論、「お世話になる義肢装具士さんが得意とするソケットこそベストな選択」、でありましたが、私の座骨や恥骨の形状に最も適したソケットという事で、普及が始まったばかりのMASソケットを選択することとなりました。
つまり、ソケットだけはコンセプトと違って、冒険的。

2重ソケットになっています。皮膚に直接触れる内側には薄いプラスチックが使用されており、装着時にエタノールを使っても溶けることは無い材質となっています。

MASに限らず、どのソケットも長所短所が有る感じです。詳細は、ダッピーさんの評価が分かりやすいのでご参照あれ。
個人的に好きな点は、お尻の部分にプラスティックが無いので、お尻がイスに直接触れている点です。車の運転中や事務仕事中、お尻の辺りが快適です。

次に、ソケットの内側には、今回もアイスロスX5(エックスファイブ)を希望。きちんとソケットを作ってもらえれば、アイスロスが無くても傷はできないかもしれないけれど、毎朝の装着時の手間を考えると、簡単に装着出来るアイスロスは捨てがたい。
アイスロスは別途ご紹介しています。

自転車にも乗れます。

外見にもちょっとこだわり!
初めての経験となる「ソケットの装飾」も今回のポイント。残念ながら手頃な布が地元で入手できなかったため、これまたダッピーさん同様に、オットーボックが販売している専用の装飾用の布を使用。ダッピーさんとかぶらないデザインを選択。

このソケットを製作出来る装具士さんは非常に少ないと思われます。開発したマルロ先生も「ぴったりくるまで時間を掛けよ」と言っているので、義肢製作所に何度も通う覚悟が必要です。MASについては別ページ参照のこと。

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2. 膝継手 ハイブリッドニー


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第1号のインテリジェント膝継手(単軸)に、イールディング機能が付いた膝です。
イールディング機能の売りは、
じわーっと膝が曲がってくれるので、階段の交互降り、急な下り坂で、楽に歩くことができる、
さらには、イールディングが膝折れ防止機能になり、安心感が得られる、
こんなところにあります。

インテリジェント膝継ぎ手(単軸)よりも約200g重くなることが短所。果たして、その重さを上回る性能を日常生活で発揮してくれるのか!
インテリジェント膝継手(単軸)=1,097g
ハイブリッドニー=1,290g

お陰様で、いくつもの膝継ぎ手を試していますが、日常生活では、どの膝継ぎ手でも合格点!とは思っています。自分にはインテリジェント義足が合っているため、そして、イールディング機能にも期待して、これを選択してみました。もちろん、事前に数時間の試着をさせてもらっています。

想定はしていましたが、日常生活においては、イールディング機能を使う場面があまりありません。

イールディング機能が付くと「重い」「高額」を覚悟することになるので、試着してから判断した方が良さそう。

写真のように、カバーが付いています。

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3. 足部:トライアス



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オットーボック社のトライアス。軽さとシンプルさでこれ。
バネの強さが3段階あり、体重によって選択します。
義足を付けない状態での私の体重が60kg以下なので、バネの強さが一番弱いNo.1を選択。
そのバネの強さがNo.1だと、かかとが着地した時に、ふわっとしたバネのような感覚が有りました。私の体重でNo.2だと、今までの足部と同様にガツンと来たのでやめました。

製作中に、ナブテスコ社さんが販売しているFS3000も試着。FS3000の先割れ足部が、斜めの道や悪路で、今までにない感覚があったので、ちょっと迷いました。

左の写真はオットーボック社様のホームページからコピーさせていただきました(足部などのパーツの写真って、ホームページから消えてしまうことがあるのでコピーさせていただいた次第)。

重さ→試着時に借りたシェル(カバー)付きの25cmサイズで530g。

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4. ターンテーブル


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やはり、私には必需品。
これがないと、靴が履けない、座敷に座る時に足が邪魔になる、運転する時に足が邪魔になる、等々生活に支障がでます。
メーカーに特にこだわりはありません。
今回は、ナブテスコ社さん取り扱い品が使われてます。

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5. 外装 フォームカバー


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ここもポイント。
従来の柔らかいスポンジで出来たフォームカバーは@すぐに膝のところが切れてしまってズボンが挟まるし、A膝継ぎ手の動作に影響してしまうので、フォームカバーは使っていませんでした。

そこで、今回は、少し硬めの素材で膝までのカバーを作ってもらいました。
さらに、その上からストッキング履かせることで、膝のあたりでズボンを挟んでやぶいてしまうことを防ごうというものです。

また、この素材は、従来のスポンジのよりも耐久性が高く、劣化してボロボロボロと崩れてくることは無いとのこと。

膝下だけでも外装があれば、スーツを来た時に風が吹いても、一見分からないようになります。

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6. 後日談 ズボンが膝に挟まる

インテリジェント義足(単軸)ではこのような事は起きなかったので、事前に予測出来なかった。
ハイブリッドニーの形状から、外装(フォームカバー)を付けないと、左の写真の歯ブラシの部分でどうしてもズボンが挟まってしまい、右のようにズボンが機械に強い力で挟み込まれてしまう。見た目だけの問題だけでなく、ズボンにアイロンを掛けたような線が入り、傷が出来てしまった。(T_T)
今回、膝の途中までの外装にしてもらった事が問題だったことになるが、それにはそれなりの理由があった訳で・・・。
外装を付けて、ストッキングを履いていれば、ズボンを傷める事態は避けられそうではある。
しかし、私としては、日常生活では外装を付けたくなかったので困っている。
現在、対策を検討中。 2011/8/28

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7. 後日談 膝継ぎ手ハイブリッドニーのイールディング

試着した時には想定出来なかった。
イールディングの強さを調整する目盛りが0〜20まであるが、最も弱い20ぎりぎりまでしても、強すぎる状況。強すぎるとは、膝が曲がる速度が遅くて、期待する速さで階段を降りることが出来ない。
ナブテスコさんのホームページにモデルさんが階段や下り坂をそれなりの速度で下る動画が紹介されているが、同じ事ができない。
階段を下る時、膝下の動きが一定でなく、しっかり伸びきる時と、途中で止まる時があり、不安がある。
ゆっくりと、安全に、階段を降りて、健側の負担を少なくする効果は間違いなくあるが、遅すぎる。
現在、対策を検討中。 2011/8/28

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