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新技術 マスソケット (M.A.S. Socket)

(2009/11/13時点での考察)

1. 概要

  • 新しい理論のソケットで、ソケットの新技術自体珍しいが、すでに実用化されている。

  • マルロ・オルティス(Marlo Ortiz)氏が積極的に普及に努力されており、これを使う人が増えてきている模様。日本国内でも、製作講習会が開催されている。

  • 四辺形ソケット(非常に普及しているタイプ)でもなく、IRCソケット(座骨収納型:最近はこれを作る人が多いらしい)でもない。画期的ではあるが、長短あり。

長所
かなりの角度まで前屈できる(断端の可動域が大きい)。体に触れる部分が少ない。お尻の部分がかなりえぐられているためヒップラインが綺麗。同様に、座った時にお尻とイスとの間にプラスチックが無いので気持ちいい。

短所
IRC座骨収納と似ていて、座骨を支えるプラスティックの部分が高いところまで来る。お尻に刺さるようなイメージ。ピンポイントで座骨を支えるので正確な施工が必要だし、装着時もきちんと付けないと痛い。これを作れる装具士さんはまだまだ少ない。

2. マルロ・オルティス(Marlo Ortiz)氏とマスソケットについて

神戸医療福祉専門学校さんのページの要約

ロドルフォ マルロ オルティス バスケス 
(Rodolfo Marlo Ortiz Vazquez del Mercado)
義肢装具士。
1977年メキシコの大学をエンジニアとして卒業後、義肢装具の課程を取り1979年に臨床義肢装具士として開業。
1980年〜1982年と1994年〜1996年にわたってメキシコ義肢装具士協会の会長を務める。

1999年、女性の大腿義足装着者から、後姿が自然に見えるようソケットの後方を低くカットするよう要望を受け、数年後、マルロアナトミカルソケット(MAS)[Marlo Anatomical Socket (M.A.S.)]として世界的に有名となる。

MASソケットは後面と側面の外観がスマートで、股関節の広範な可動域が大きな特徴。

3. 参考資料

・ アメリカの義肢装具団体(OPGA)のマスソケットの記事
 Welcome to M.A.S. Socket Design
: 確かに曲がる。
※先生の紹介部分だけ日本語にしてみました。ここをクリック。

・ 田沢製作所のページ
 MASソケット(大腿義足用ソケット)
: ここにもビックリするほど前屈できるMASの写真。

・ アメリカの義肢製作所(Louisville Prosthetics)のページ
 ここに↓その素晴らしい後ろ姿が!
 MAS TRANSFEMORAL SOCKET TECHNOLOGY

・ ダッピーさんのページの考察
 ソケットの考察
: 貴重なユーザの比較データ

・ これまたアメリカの義肢製作所(ASC Orthotics and Prosthetics)のページより
 A-S-C Orthotics & Prosthetics Videos (動画)
: 社長のTedがMASについて優しく解説してくれています 英語だし!!
 「快適性と外観の美しさ」、これが特徴だって

義肢装具士の佐々木伸さん
 実際にマルロ先生の講義に参加さた時の模様を掲載してくれてます。
 不定期MAS通信 http://www5e.biglobe.ne.jp/~poshin/sub%2013.htm
 理論は難しく、まずは作ってみよ 第372回 
  ぴったりくるまで時間を掛けよ 第375回



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